男の人が、うつ伏せで倒れていた。
しま子が抱き起こす。
「大丈夫ですか!? しっかり・・・」
・・・・・っ!?
あたしは驚いて言葉を失った。
その人のお腹から、ダラダラと真っ赤な血があふれていた。
「うぅ・・・あぁ・・・」
「大丈夫!? 何があったのっ!?」
苦しげにうめく唇からも血があふれる。
目は焦点を失い始めていた。
「か・・・かど・・・」
「なにっ!?」
「かどかわ・・・が・・・」
ゴポッ・・・
口から大量の血を吐き、その人の目は閉じられた。
「いかん・・・! 我が子よ!」
「にーっ!」
子猫ちゃんが、その人の額に顔を近づける。
ぽぉっと淡い光がベールのように全身を包み始めた。
その時、キイ――ンと鋭い冷気が周囲を走った。
熱に侵されきった空気全体が、一瞬で極寒の空気に変貌する。
身を切るような冷気。これは・・・。
しま子が抱き起こす。
「大丈夫ですか!? しっかり・・・」
・・・・・っ!?
あたしは驚いて言葉を失った。
その人のお腹から、ダラダラと真っ赤な血があふれていた。
「うぅ・・・あぁ・・・」
「大丈夫!? 何があったのっ!?」
苦しげにうめく唇からも血があふれる。
目は焦点を失い始めていた。
「か・・・かど・・・」
「なにっ!?」
「かどかわ・・・が・・・」
ゴポッ・・・
口から大量の血を吐き、その人の目は閉じられた。
「いかん・・・! 我が子よ!」
「にーっ!」
子猫ちゃんが、その人の額に顔を近づける。
ぽぉっと淡い光がベールのように全身を包み始めた。
その時、キイ――ンと鋭い冷気が周囲を走った。
熱に侵されきった空気全体が、一瞬で極寒の空気に変貌する。
身を切るような冷気。これは・・・。


