・・・同じだ。あの時と。
じー様と永世おばあ様の過去を知って、苦しんでいた時と。
あの時捧げられた、しま子の真心。
あの時あたしは、あの花を拒絶した。
自分の事で手一杯だったから。
決して悪気ではなかったけれど。
その結果、しま子に生死の境をさまよわせてしまった。
「おぉ、豪勢な花束じゃのぉ」
「絹糸・・・」
「みー、みー」
「子猫ちゃんも一緒なの?」
いつの間にか、絹糸と子猫ちゃんがいた。
あたしの側に。
「みんな心配して来てくれたの?」
「ふん、うぬぼれるでないわ小娘」
絹糸が、長いシッポを振りながら無愛想に呟く。
子猫ちゃんが喜んでそれにジャレついた。
「あやつらが、我が子にまで酒を飲ませようとしおったのじゃ」
「みーっ」
「逃げ出した先に、偶然お前がおっただけじゃよ」
「・・・・・絹糸」
「なんじゃ?」
「ありがとう」
「だから礼など言われる義理もないわ」
じー様と永世おばあ様の過去を知って、苦しんでいた時と。
あの時捧げられた、しま子の真心。
あの時あたしは、あの花を拒絶した。
自分の事で手一杯だったから。
決して悪気ではなかったけれど。
その結果、しま子に生死の境をさまよわせてしまった。
「おぉ、豪勢な花束じゃのぉ」
「絹糸・・・」
「みー、みー」
「子猫ちゃんも一緒なの?」
いつの間にか、絹糸と子猫ちゃんがいた。
あたしの側に。
「みんな心配して来てくれたの?」
「ふん、うぬぼれるでないわ小娘」
絹糸が、長いシッポを振りながら無愛想に呟く。
子猫ちゃんが喜んでそれにジャレついた。
「あやつらが、我が子にまで酒を飲ませようとしおったのじゃ」
「みーっ」
「逃げ出した先に、偶然お前がおっただけじゃよ」
「・・・・・絹糸」
「なんじゃ?」
「ありがとう」
「だから礼など言われる義理もないわ」


