「ここにたどり着いた時、お前だけが気を失っておったのじゃ」
たどり着いた!?
キョロキョロ辺りを見渡す。
ずいぶんと広い川岸に、あたし達はたどり着いていた。
やったぁ! 無事に着いたんだ!
・・・あっ!
門川君! 門川君は・・・!?
慌てて探すあたしの目に、彼の姿が映った。
少し離れた場所で、しま子と並んで座っている。
あたしの心が一気に浮上した。
あぁ、門川君・・・! よかった!
ピンと背筋を伸ばした姿勢の良さ。
こんな場所でも正座を崩さない律儀さ。
いつもの銀縁のメガネ。
ずいぶんやつれて、顔色も悪いし、全体に覇気が薄れてるけど・・・。
彼だ。間違いなく彼だ。
門川君が、しっかりと意識を持ってあたしを見ている。
こんなすぐ側で、あたしを見てる。
ジーン・・・と胸が熱くなる。
嬉しい・・・。
嬉しくて、胸がいっぱい・・・。
「もう、いっぱいいっぱいじゃ・・・」
シュウゥゥ・・・っと絹糸が、猫の姿に戻ってしまった。
たどり着いた!?
キョロキョロ辺りを見渡す。
ずいぶんと広い川岸に、あたし達はたどり着いていた。
やったぁ! 無事に着いたんだ!
・・・あっ!
門川君! 門川君は・・・!?
慌てて探すあたしの目に、彼の姿が映った。
少し離れた場所で、しま子と並んで座っている。
あたしの心が一気に浮上した。
あぁ、門川君・・・! よかった!
ピンと背筋を伸ばした姿勢の良さ。
こんな場所でも正座を崩さない律儀さ。
いつもの銀縁のメガネ。
ずいぶんやつれて、顔色も悪いし、全体に覇気が薄れてるけど・・・。
彼だ。間違いなく彼だ。
門川君が、しっかりと意識を持ってあたしを見ている。
こんなすぐ側で、あたしを見てる。
ジーン・・・と胸が熱くなる。
嬉しい・・・。
嬉しくて、胸がいっぱい・・・。
「もう、いっぱいいっぱいじゃ・・・」
シュウゥゥ・・・っと絹糸が、猫の姿に戻ってしまった。