「なんで……勝手に知らない人に教えるんですか?」
社長にだから気を遣っているんだろうけど、声には怒気が含まれていた。
「勝手に話してごめんなさい。
でも…知っといてもらいたくて…
この人は来年から心愛のマネージャーさんになるんだから」
「「え!?」」
叔母のいきなりな発言に心愛と声が被る。
「俺まだするなんて一言も……」
「少し2人っきりで話してごらんなさいよ」
「おい…だからな…」
俺が若干呆れてると叔母は俺にだけ聞こえるように、耳元でこういった。
「少し話せば……マネージャーしたくなると思うわ」
そう言って練習室から出て行った。

