私だって恋ぐらい…!!!





上の方から少しムスッとした橘さんの声が聞こえる。




「…だって…、どうしたらいいか…」


「あんなの適当にあしらえばいいんだよ」


「……前から思ってたんですけど、橘さん中原さんに対してなんか冷たいですよね」


「っ…、んなことねぇよ」



明らかにバツが悪そうに橘さんは、私から目をそらす。






「中原さんと何か…「とにかく!!」



私の声を遮る橘さん。





「ある程度の距離保って接しろよ」


それだけ言うと、すぐに楽屋を出て行ってしまった。










「何あれ…?」






そう思いながら私もスタジオに戻った。