「……朝からうるさいな〜…」


もちろんというか…
犯人は海翔で息を切らせている。



「……どうしたの?」


「お前……なんだよ…あれは……」


「……あれ?」


「キスシーンだよ!!」


海翔の勢いがすごすぎて私は思わず後ずさる。





「そういや前、海翔公欠だったもんね」

凛は呆れたように言う。



この前久々に今日みたいに午前中だけ学校に行った日、海翔が所属してるバスケ部は大会だったみたいでいなかった。






「……で、キスシーンがどうしたの?」


「ど…どうしたってお前……」


海翔の顔は見る見るうちに真っ赤になっていく。




「お前は会って数週間のやつとキスすんのかよ!!」


「はぁ??」