『んっ……』
何度も角度を変えキスをされる。
亜季も私もキスなんて初めてで…
一瞬セリフを全て忘れちゃうんじゃないかってぐらい頭が真っ白になった。
必死に潤矢のキスについていく。
そして…
「カット!!」
監督の声で涼太くんの唇が離れる。
「はぁ……はぁ…っ…」
演技じゃなく…
もはや亜季以上じゃないかってぐらい息の仕方がわからず酸欠状態だ。
「大丈夫?」
そんな私を心配して涼太くんは声をかけてくれる。
「大丈夫です!!私が下手なだけなんで…」
「そんなことないよ、亜季っぽかったよ?」
涼太くんはいつもの笑顔で私を見る。
「チェック行こっか」
「はい」

