「久しぶり」
「橘…さん…」
あの日以来
会いたくても会えなかった
大好きな人が目の前にいる。
「どっ…どこにいたんですかぁ…」
どんだけ連絡しても
返事ひとつなかったのに……
もう嫌われたのかなって不安だったのに…
「ブログに書いただろ?
20歳まではって」
「だからって…、連絡ぐらいしてくれたっていいじゃないですかぁっ…」
「俺なりのケジメだったの。
まぁ、もうお前20歳だから約束も時効だよな」
そう言って橘さんは私の唇を奪う。
「う……っ……あっ…」
貪るような激しいキスに私も必死についていく。
どれぐらいキスしてたんだろう…?
激しいキスに私の思考回路は停止寸前だ…。
「心愛…」
「はい…」
息を整えながら橘さんを見つめる。
橘さんはポケットから小さな箱を取り出し…
「心愛…、俺と……」

