「じゃあ頑張ろうね」
「はい!!失礼します」
お辞儀をして楽屋に戻る。
「緊張した〜」
まさか…
共演できるとは思わなかった。
「心愛、大宮さんの大ファンだもんな」
橘さんが少し呆れたようにつぶやく。
「ファンってゆうか…憧れ?私もいつかあんな風にどんな役でも自然体で演技してる感がなくなるほど役に溶け込めるようになりたいなって…」
若いのに…
ベテラン俳優さん達からも一目置かれてる涼太くんには本当尊敬してる。
「じゃあ、ここからが勝負だな」
「うん!!」
私の女優人生を賭けた作品…
成功させてみせる!!

