私だって恋ぐらい…!!!




…………
………
……




「謝られても困るわよ」


あれから橘さんと社長のもとへ戻ると、やっぱりお怒りの社長がいて…。



「す…すいません」


理由はどうであれ
社長の意見を無視したんだもんね…。


私が気まずくて俯いていると


「今日の夕方のニュース見てからこれからについて考えるわ…
何故か麗美側から契約破棄とか何もきてないしね」


「はい……」




今思ったら…
もしかしたら私、事務所のイメージまで悪くしちゃったのかな……。




そう少し落ち込んでいると突然右手が熱くなる。




「あっ…///」


優しく私を守るように繋がれた手…。
しかもいわゆる"恋人繋ぎ"というやつで…。



私の頬も自然と赤く熱を持つ。





私……
後悔はしてない。





繋がれた右手を見つめ、私はそう感じた。