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「謝られても困るわよ」
あれから橘さんと社長のもとへ戻ると、やっぱりお怒りの社長がいて…。
「す…すいません」
理由はどうであれ
社長の意見を無視したんだもんね…。
私が気まずくて俯いていると
「今日の夕方のニュース見てからこれからについて考えるわ…
何故か麗美側から契約破棄とか何もきてないしね」
「はい……」
今思ったら…
もしかしたら私、事務所のイメージまで悪くしちゃったのかな……。
そう少し落ち込んでいると突然右手が熱くなる。
「あっ…///」
優しく私を守るように繋がれた手…。
しかもいわゆる"恋人繋ぎ"というやつで…。
私の頬も自然と赤く熱を持つ。
私……
後悔はしてない。
繋がれた右手を見つめ、私はそう感じた。

