中原の気持ちが… 少しわかった気がする。 世間からの声に常に敏感な芸能人。 俺とは違うかたちだけど、一緒だよな……。 だけど… 「でも……心愛は譲れない」 胸ぐらを掴まれた手を払いのける。 「……そう言うと思ってたよ…、まぁこんなことになっちまった今俺に勝ち目なんてないしな」 そう言って中原は俺から離れる。 「………俺からマスコミに謝罪してもいいけど」 こちらを見ず静かに中原が呟く。 「いや……、それはいい ただ…………」 「ただ…」 「心愛の味方になってやってほしい…」