「大宮さん!!」
「あっ…」
「甘地心愛です。挨拶遅くなってすいません」
「全然大丈夫だよ
よろしくね」
「こ…こちらこそよろしくお願いします!!」
緊張しすぎだろ、自分!!
「涼太でいいよ?」
「えっ?」
「大宮さんって固いでしょ?恋愛ものやるんだからさ」
「じゃあ…涼太さんで…」
「さんも固いな〜」
少し意地悪な瞳で見つめられ、心臓が持たない……。
この人…
絶対確信犯だよ…
そりゃ女の子がほっとかないよね…
私の学校でも好きな女子多いしね。
「…涼太くん……」
「うん、上出来」
そう言ってにっこり微笑む涼太くん。

