「えっ?」
『お前、俺を振った時に言ったよな"マネージャーが好きだ"って』
「………」
『あの時俺はお前の目が本気だと思ったから、身を引いたんだ』
「……っ…」
『世間がどー言おうと、俺はお前の…心愛の味方だ』
「!!!」
『だから……本音ぶちまけてこいよ』
せっかく引っ込んだ涙が静かに流れた。
「あり…がとう…、……私頑張るよ…」
泣いてるのがバレないように強気に言う。
『おう、頑張れ心愛』
海翔との電話を切ると、メールが来ていた。
《心愛!! 電話したのに繋がんないからメールにしたよ!!
多分海翔だろうね(笑)
私はどんなことがあっても心愛の親友だし、味方だよ!!
だから安心して頑張れ!!
凜より》
凜……
海翔…
2人のおかげで勇気出たよ。
「心愛ちゃん、そろそろ」
マネージャーさんの声がドア越しに聞こえてきた。
「はい!!」
私は……
正直に生きるよ…。
そう心に誓い、会見場に向かった。

