「なんで!!?」
「下手したらお前叩かれるかもしんねーんだぞ…
今も一部から『清純派とか言って結局男いんのかよ』って」
「いいですよ!!私そんなの気にしない……」
「よくねぇだろ!!?」
橘さんの今まで聞いたことないほどの大きな声に私の体は固まる。
「俺が……原因を作った俺がこんなこと言う権利なんてないし…今みたいに怒鳴る権利もないけど…
お前には頑張って夢叶えてほしいんだよ……」
「………」
「今日の会見頑張れよ
俺のことは勝手にされたといってもいいし、そんなのデタラメだって誤魔化してもいい…
社長が言ったとおりに…」
「いやですよ……」
自然と…
本当に自然と言葉が溢れ出す。
「なんで好きな人と両思いになれたことを消さなきゃダメなんですか」
「心愛…」
「未成年だったら…成人の人とお付き合いしたらダメなんですか?」
「……」
「芸能人は恋しちゃいけないんですか!?」
私の中から一旦溢れ出した感情は止めることなんてできない……。
「私だって……私だって恋ぐらい!!!」

