「心愛、雅人のこと好きよね?」
「っ!!////」
「隠してたつもりだろうけど、私にはバレバレよ」
「………」
社長は苛立ちを抑えるかのように長く息を吐く。
「ダメなのよ…」
「……」
「今はダメなの!!」
社長の大声に思わず体がビクッとする。
「やっと有名になったのにスキャンダルなんて…
しかもあなたはまだ未成年。あることないこと書かれて落とされる」
「………」
「恋しちゃダメなんて言わないけど、今は…今はあなたの恋を認めるわけにはいかない。
わかるわよね?」
「はい…」
「今日…麗美の新商品発表会見があるでしょ?
麗美側からストップはきてないから予定通り行われるわ。
その時に絶対にこのことについて聞かれるわ」
「……」
「辛いと思うけど…
あと少しだけ我慢して…」
そう言った社長の目は
私のことを心配していて。
そんな目をさせてしまった自分を責める。
「わかりました」

