「ほんとですか?」 「ほんとほんと」 信号が青に変わり橘さんはハンドルを握り直す。 「だから寝てていいよ、心愛目とろんとしてる」 「はい…」 クスクス橘さんが笑ってる。 多分相当眠そうな顔してたんだと思う。 「じゃあ…ちょっと寝ます…」 「おう、おやすみ」 後悔先に立たず。 私は今寝てしまったことを後悔することになる。