私だって恋ぐらい…!!!






━━━━……



やばいかも……。



現在16時を回ったとこ。

このロケ撮影で最後のシーンのリハが終わり、私は用意されてるイスに腰掛ける。





頭いたい……

だるさと頭痛で頭がおかしくなりそう。






「心愛…大丈夫か?」


「橘さん……」



そっと私の横にしゃがみ、私の額に手を当てる。



「うーん……ちょっと熱あんな」


「……ふぇ……」


「今から走るシーン出来るか?」


「………だい…じょうぶです」



橘さんに触れられたせいで、さらに熱が上がった気がする。






私はフラフラした足取りで立ち上がり、スタンバイの位置につき監督の指示を受ける。