「反則だろ……//」
夢の中でも、俺が出てるってことが嬉しくて思わずにやける。
俺は目を撫でていた指を頭にずらし、サラサラな心愛の髪をすくう。
「…///」
もう夜なのに、シャンプーの匂いがほのかに香る。
そんなことで胸が高鳴る自分に苦笑いする。
「初恋にドキドキするガキか、俺は……」
今までに感じたことのない、胸の奥から温かくなるような感情。
「ごめん、心愛」
俺は静かにそう呟くと……
心愛の唇にそっとキスをする。
触れるか触れないか
それぐらいの一瞬のキスだけで鼓動が早くなる。
大事件が起こるまでのカウントダウンが始まったのを、この時俺はまだ気づけなかった。

