私だって恋ぐらい…!!!



「橘さん……?」


私の問いかけには反応せず、私を包んでいる腕の力が強くなる。





橘さんに抱きしめられるのに比例するかのように……


橘さんのあたたかさに我慢していた涙が一気に溢れ出す。




「うっぅ……すい…ません、泣くような……ことじゃ…ないのに……っ…」


泣きじゃくる私の頭を橘さんは優しく撫でてくれる。





「ダメなんだけどな…」


私の頭を撫でながら橘が静かに言う。


「すいませ…」


「お前じゃないよ、俺がってこと」


「橘さん…何かしたんですか…?」


私がダメだってことじゃない以外何があるの?




「………いつか言うからさ」


そう橘さんは言うと私を立たせ、指で涙を拭う。





「ごめんな、でも…頑張れとしか言えねぇな」


私は静かに首を横にふる。




「橘さんが謝る必要ないですよ。
私が勝手に泣いたことですし……気持ち切り替えてきます」


そう言うと橘さんが安心したように笑顔を見せてくれた。



その笑顔で私は頑張ろうと思えたんだ。