私だって恋ぐらい…!!!







━━━━……



「ありましたね…そんなこと」


「覚えてたんだ」


「覚えてますよ!!
あの後橘さんすっごい失礼なこと言ったんですから」


「えっ?」


「"甘地心愛って芸名なの"って!!本名なのに!!」


「いやいや…だって名字と名前がマッチしすぎだし見た目も甘々だし」


「甘々って……」


「ふんわりして可愛いってことだよ」


「!!?/////」



はぁ……
可愛いなんて言われ慣れてるはずなのに、すぐ顔真っ赤になんだよな…。


なんか心配だよ…
いろいろと…。









「あっ、橘さん!!」


「ん?」


「でも…なんで中原さんに冷たいんですか?」


「あぁ……、あいつとは子役時代よく共演しててさ…
俺の方が売れてたからってさりげなく俺に嫌がらせしてきたんだよ」


「さいてー……」



「それに………」


「それに?」








「なんでもねぇや」


「えっ?気になるじゃないですか!!」


「心愛は知らなくていいの」



俺がそういうと頬を膨らませて拗ね始める心愛。