私だって恋ぐらい…!!!





そう言い切った心愛の顔はさっきまでの悲しい顔とは違って、決意したような強い目をしていた。





「そっか……」


そうだよな…




叔母が言ってたことがなんかわかった気がした。





俺も母親の笑顔が好きで頑張ってたんだよな…




まぁ…
俺は心愛と違って弱いから逃げたけど…。


こいつは真正面から受け止めて頑張ってる。







"支えてやりたい"


そんな気持ちが自分の中に芽生え始める。


俺が逃げちまったぶんまで…
頑張ってもらいたい。


そんな俺の勝手な思いものせて…



俺も一歩踏み出してみる。








「心愛」


「はっはい!!////」


いきなり名前呼びされて照れてるのか、顔が少し赤い。





「来年から…よろしくな」