そう言い切った心愛の顔はさっきまでの悲しい顔とは違って、決意したような強い目をしていた。
「そっか……」
そうだよな…
叔母が言ってたことがなんかわかった気がした。
俺も母親の笑顔が好きで頑張ってたんだよな…
まぁ…
俺は心愛と違って弱いから逃げたけど…。
こいつは真正面から受け止めて頑張ってる。
"支えてやりたい"
そんな気持ちが自分の中に芽生え始める。
俺が逃げちまったぶんまで…
頑張ってもらいたい。
そんな俺の勝手な思いものせて…
俺も一歩踏み出してみる。
「心愛」
「はっはい!!////」
いきなり名前呼びされて照れてるのか、顔が少し赤い。
「来年から…よろしくな」

