「……しーちゃん」
「大丈夫? て、まあ、叶太くんが何も言わないからには、大丈夫なんだろうけど」
……なに、それ。
思わず、笑ってしまった。
口の端をゆがめて。
こんな笑い方、おかしい。
胃の辺りがズーンと重い。
「陽菜?」
「あ、ううん。なんでもないの」
「ホント? なんか、最近、元気なくない? ……って、昨日、一昨日、休みだったもんね。元気なはずもないか」
「ううん。そんなことないよ。治ってなかったら、出してもらえないから」
「あはは。叶太くんだけじゃなくて、陽菜んちの家族も過保護だもんね」
過保護。
そう、過保護。
でも、カナがわたしの保護者をしなきゃいけないってのは、おかしい。
やっぱり、おかしい。
「……ちょ、っと、陽菜。やっぱり、あんた保健室行っておいで」
と、しーちゃんが、わたしの肩に手を置いた。
気がついたら、涙がぽろぽろこぼれ落ちていた。
机の上にぽとり、ぽとりと落ちた涙で、小さな水たまりができていた。
「叶太くん!」
そうして、しーちゃんが、2つ前の席にいるカナを呼んだ。
やめて。
カナを呼ばないで。
だけど、現実問題、カナは保健委員で、
大丈夫だというわたしの言葉を無視して、カナはわたしを軽々と抱き上げて、
大丈夫だと言うのに、保健室に連れて行かれた。
「大丈夫? て、まあ、叶太くんが何も言わないからには、大丈夫なんだろうけど」
……なに、それ。
思わず、笑ってしまった。
口の端をゆがめて。
こんな笑い方、おかしい。
胃の辺りがズーンと重い。
「陽菜?」
「あ、ううん。なんでもないの」
「ホント? なんか、最近、元気なくない? ……って、昨日、一昨日、休みだったもんね。元気なはずもないか」
「ううん。そんなことないよ。治ってなかったら、出してもらえないから」
「あはは。叶太くんだけじゃなくて、陽菜んちの家族も過保護だもんね」
過保護。
そう、過保護。
でも、カナがわたしの保護者をしなきゃいけないってのは、おかしい。
やっぱり、おかしい。
「……ちょ、っと、陽菜。やっぱり、あんた保健室行っておいで」
と、しーちゃんが、わたしの肩に手を置いた。
気がついたら、涙がぽろぽろこぼれ落ちていた。
机の上にぽとり、ぽとりと落ちた涙で、小さな水たまりができていた。
「叶太くん!」
そうして、しーちゃんが、2つ前の席にいるカナを呼んだ。
やめて。
カナを呼ばないで。
だけど、現実問題、カナは保健委員で、
大丈夫だというわたしの言葉を無視して、カナはわたしを軽々と抱き上げて、
大丈夫だと言うのに、保健室に連れて行かれた。



