今でも起きていたら、きっと可愛いって思ったと思う。 でも、息苦しそうに寝ているのを見ると、やっぱり目につくんだ。 ……痩せた。 というか、やつれた。 そう、きっと、わたしのせいで。 以前から、華奢で細かった。 でも、ここまでではなかった。 思わず、その手を取り、手首を握ってみて、ぞくりと鳥肌が立った。 細い。 細すぎでしょ!? ……これが、わたしのしたこと。 「……ん」 牧村さんが身じろぎをした。 慌てて手を放す。 手を放すと同時に、大きな目がゆっくりと開かれた。