「重いものは持つな。」

「女の子がいいな。茅沙似の。」

「あ、出産立ち会うから。」



私が妊娠したと分かってからの凛也くんは、それはそれはすごく心配性になった。

買い物行くにもどこ行くにも付いて来る。


それに、もし産まれるなら女の子じゃないと、私が取られると思えて嫌なんだそうだ。



そんな心配を余所に産まれてきたのは見事は男の子。

最初は凛也くんがちゃんとパパやれるか心配だったけど…………




「律也かっこいいなぁ」



見事に親ばかになってしまったみたいだ。







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