「うわぁぁぁぁん!!」


あたしは地図を放り投げ、沖田が入った林の中へ、全速力で走り出す!


ムリムリムリムリ!!


タヌキとキツネのもののけの次は、火の玉かよぉぉぉぉぉっ!!



「うわぁぁ~、沖田ぁぁぁぁ、どこぉぉぉぉ?!
怖いよぉ、もののけ怖いよぉぉぉっ!!」



あたしは半泣きになりながら、林の中を走り回った。



「はっ……沖田?」



やがてあたしの耳に微かに届いたのは、2人分の足音だった。


きっと、沖田と浪士だ。


あたしはすぐさま、そちらへ向かった。