あたしはねぇ、幽霊とかもののけとか、そういうものがホントにダメなんだよぉぉぉ。 必死で、一番隊の気配を追う。 そんなに遠くには行ってないはず……。 きょろきょろと沖田たちを探していると突然、叫び声が、耳に入った。 「斬り合いや!!」 その後で、怒号のような、悲鳴のような声もしてる。 続いて、刃物がぶつかりあう音。 間違いない。 新撰組と不逞浪士が、衝突してるんだ! あたしは何かに導かれるように、現場へ走り出した。