翌日早速、桝屋喜衛右門は新撰組の屯所に連行された。



「いつ戻れるんだろう……」



あたしは早朝から、寝巻きのまま蔵を追い出された。


もう昼近くなるというのに、桝屋の責め問は今も続いている。



「っていうか……てめぇ、そんな格好で屯所をうろつくなよ……」


「だって、鬼副長がこのまま行けって言ったんだもん」



あたしだって、嫌ですけど。


こんな、薄い夏の寝巻き一枚じゃ、いくらなんでもねえ。


さすがに恥ずかしいので、あたしは総司の部屋に転がり込んだ。


斉藤先生は蔵で、責問いに参加している。



「あっ、てめ……」


「え?」



総司が突然、あたしにつかみかかった。


昼なのに狼みたいな鋭い目で、首筋をにらみつける。