「離れないでよ……」 「……楓……」 「どうせ死ぬなら、最後まで総司らしく生きてよ……。 好きな女も抱かないで、死んでいいわけ?」 「おい……っ」 あたしは総司の手をにぎり、自分の胸に当てた。 「逝くなら、あたしを抱いてから逝きな。 どうしても死ぬなら、一人でも多くの敵を斬って死ね!! ────最後まで人として生きろ、総司!!」