「ねえ、見てよー」


「うるせぇ。斬るぞ」


ぶっきらぼうに答えた沖田は、こちらを見ないまま、掃除を続けた。


総司が掃除……なんちゃって。


あたしは、笑ってしまった。


背を丸めて床を掃く沖田の耳が、
少しだけ、赤くなっているのを発見してしまったから。