あまり二人に頼るわけにもいかない。 自分ですら説明できない不安の正体が、総司や斉藤先生にわかるわけないんだ。 それにもう十分、あたしは彼らに迷惑をかけているんだから…… 「すごい汗だ」 「ああ……本当だ。くさくてすみません」 「そんなことはないが……」 「水を汲んで蔵へ行くか。 俺が見張っててやるから」 結局二人に気を使われて、あたしは蔵で体をふく事になった。