総司はまっすぐにあたしを見つめた。 あたしは途端に恥ずかしくなって、うつむいてしまった。 やっぱり、責任、か……。 「そんな風に、ムリに夫婦になりたくないよ……」 胸が、切りつけられたように痛い。 あたしはますます、上を向けなくなってしまった。 そのうち何故か、唇が震えて、はっきり見えていた畳の目が、急にぼやけて見えた。