「楓ちゃん、なんで雑巾なんか持ってるん? 掃除なんぞ、しなくていいんよ」 「あっ、奥さん。 いえいえ、暇だし、何かやってたほうが自然に溶け込めるでしょ?」 「はぁ…… おばちゃん、アンタが不憫で泣きそうや…… そんな華奢な身体で新撰組の一員やなんて……」 「しーっ!! 聞こえたらどうするんですかぁっ!!」 ただいま、あたしは……。 芹沢一派が住む八木邸に、潜入しています……。