幕末オオカミ



土方副長が、笑いをこらえてる。


でもあたしは、そんなことよりも。


真っ直ぐに見つめてくれる、局長の視線から、逃れられなくなっていた。



この人は、あたしを必要としてくれてる……。



「わかりました、局長。お任せ下さい!
ガッツンガッツンと、やってやりましょう!!」


「って、おい!!断れよ!!」


「はぁ!?無理でしょ、局長が言ってくれたんだもん。

あんただって、局長の頼みなら断れないでしょうが!!」


「うっ……」



沖田はまたまた、敗北。


しょうがないよね、自分が悪いんだもん。



「ありがとう!よろしく頼むよ、楓くん!」


「はいっ、局長!」