殺される!!


恐怖で、足がすくんだ。


思わず目を閉じると……。



「ぐわうっ!!」



跳んだ沖田が、あたしの肩をつかんで、地面に押し倒した!!


本気っすか⁉


あたし、沖田に殺されるのか。


くそー、こんなことなら、昼間乳を見られたとき、何が何でも殺すんだった!!



「……?」



体の上に、沖田の重みと熱い息を感じる。


しかし、痛みはいつまでたっても襲ってこない。


爪も、牙も、突きたてられることはなく……。



うっすらと目を開けた瞬間。


あたしに、最大の悲劇がおとずれた。