数分前。 神無際の騒動に紛れ神楽坂に侵入した白夜がちー君を呼び出した。 校門付近には偶々見掛けた怪しい黒のセダン。 そして車に近づく派手な女。その車に乗り去った女がちー君の姉らしい。 一連の行動に興味ない僕は直に目を逸らしたけどちー君は別だった。ジッと車を眺めたまま動かない。 そんなちー君を見て口角を上げる白夜。 端から見れば異色。こんな二人に慣れてしまった僕も相当異色なのかもしれない。 鬼神が季神へと変わったときからその異色は季神全体を侵食しつつあった。もう…慣れたけど。