「俺には関係ないし」
とか言いつつちー君の視線は確り校門。
と言うよりも校門の傍に横付けされた黒のセダン。
もう走り去っちゃったけどね?
それよりもあの金茶の髪色をしたキツそうな女、ちー君の姉だったんだァ?
似てなァーい。でも言われて見れば似てる、かも?なんか刺々しいオーラとか!
白夜曰くそこまで仲は良くないらしい。かと言って悪いわけでもない。―――溝があるらしい。表面上だけの姉弟って虚しいねェ。
その溝には、お互い触れないから風見姉弟には距離があるって言ってた。
何で白夜がそんなこと知ってるのかは分かんないけどォ…うーん。
ただ磁石なだけな感じがするんだけどなァー…
無理に押し退けあってるように見えるなァ。ちー君って素直じゃないし不器用だもんね。

