牙龍−元姫−





「なら此処からは?」

「……」





スラスラと言葉を並べた私に訳が分からないと不可解な表情の戒吏。


そんな戒吏を見てまた言葉を並べる。





「別れた後のシナリオは無いと思うよ。ここからは自分達で手掛けなければ白紙のまま」





出逢いがあれば別れもある。それは必然的な事。だから、いいじゃない。



“これから”があっても。“いままで”を棄てて歩みはじめても。



ただ。
私たちの物語は、第一章を終えただけ。





「ね?」

「―――此処からが、二章だってことかよ」

「さあ?それは分からないよ。だって手掛ける人は居ないんだから」





だんだん話が読めてきたのか戒吏が私に問う。



いままでが偶然であり必然。運命であり宿命。なら、この先は?―――――そんなの誰にもわかる筈がない。私も、分からない。白紙のまま。