寿々ちゃん達のちゃんばらは激しさを増す。目に見えない早さで新聞を振り回している。
振ったときに出る音が最早新聞紙ではない。
「…寿々ちゃんは特別だもん」
「もっと太れ」
「やだぁ!だって里桜細いもん!」
「…」
駄々を捏ねる私は子供のよう。でも此れだけは退けない。絶対に。
戒吏は男だから分からないんだよ。どれだけ女の子が“体型”や“外見”に気をつかっているのかを。
――――意外にも私のその意識に歯車を掛けるのは親友である里桜だったりする。
里桜は今時のギャル。ギャル系統の雑誌に載っている派手な女の子そのもの。
日頃サウナで焼いた小麦色の肌に明るい髪色はキャバクラ嬢のよう。
そして何より美脚だ。ショートパンツを日々愛用しているだけある。
惜しげもなく晒け出された手足はスラッと細長く、肌が露出された服ばかりを好んでいる。
美意識の高い親友の隣に立つ私は自然と身嗜みに気をつかってしまう。
―――何気なく出した里桜の名前に戒吏の機嫌は急降下。

