『オイ、お前』 ある日、僕に声を掛けてきたのは無表情の変なヤツ。 しかしよく見れば顔は目を見張るほど整っていた。 僕並み否それ以上かもしれない。東洋人にこんなヤツいたのか…と思った。 『何か用?』 『邪魔だ』 『…は?』 『そこどけ』 『…嫌』 それはいま思えばまだ子供だった僕なりの小さな抵抗だったのかもしれない。