この店に着いたあと風見さんを見つけ、私達は風見さんが座る席に近づいた。
そしたら見知らぬ3人が風見さんと居た。
そのうちの1人は同じ学校の橘寿々さんだった。三つ編みに眼鏡。見間違うわけがない。
しかし噂とは違い、かなりフレンドリーで戸惑った。
そして響子さんはある黒髪のポニーテールの女の子を見て固まっていた。
それが早苗さん。
始めは狼狽えていた響子さん。
私には何が何だかよく分からなかった。
そんな響子さんに早苗さんが苦笑気味に“久し振り”と
声を掛けると響子さんも泣きそうな表情で笑い“ひさしぶり”と言った。
風見さん曰く2人は“変な別れ方をした昔の友人”らしい。
それから時間が経つにつれ彼女は私が脳裏に描く“響子さん”とは異なってきた。

