まじかよ!俺はいつも補習地獄なんだ!加賀谷さん最高すぎる!
いや加賀谷様だ!
加賀谷様を称える声が教室中から聞こえる。
本当に普段のC組からは考えられないほど活気づいた声だ。
「でもよ〜、勝てんのか?A組には蒼衣に戒吏、それに庵もいるんだぜ?それだけじゃねえ、運動神経いいやつがこぞってる」
1人だけ浮かれていなかった大野さんが冷静に分析する。
教室の温度がやや下がった。
よくよく考えればそうだよな…。藍原さんとの勝負ならA組全体との勝負。
何故かやる気のない奴等が集まったC組が、
何故か運動神経がいい奴等が集まったA組に勝てるのか?
ずーんと下がるやる気。
そんなマイナス思考の俺達を笑った加賀谷さん。
「なにも体力で勝とうとしてるわけじゃねえよ」
「…はあ?意味わかんねえし」
「バァーカ。なんでもありの“神無際”だぜ?」
神無際…神楽坂の伝統行事のひとつ。確かにある意味何でもありだけど。て言うかやり過ぎるのが特徴の神無際。
加賀谷さんは自信満々に胸を張り教卓を叩いた。
同時に加賀谷さんが身につけるシルバーアクセがぶつかり合い、じゃらじゃらと音を鳴らす。
「こっちには最終兵器がいる!」
「最終兵器ぃ〜?」
大野さんが訝しげに声を出す。
最終兵器とやらに“なんだそれ?”と思ったのは俺だけじゃないはず。

