<南の危うい3人衆>
『うふふふふ!』
『キモ。』
『うざ。』
『反抗期!?君たちは反抗期なのかい!?それに私の味方の“夏”は何処にいったんだい!?』
『…さあ?わざわざデブの居場所なんて把握しないし。』
『東街のゲーム店に初回限定版のゲームをとりに行くって言ってたよォ?たまには遠出させなきゃいけないから放っておきなよォ。』
『…まあいい。なぜなら私はいま頗る機嫌がいいのだよ。彼らが面白いことをしでかしてくれたからね。』
『…季神の噂も広がってるのに暢気だねアンタ。』
『うふふ。どうだっていいさ季神なんて。そう言えば君は牙龍のニット帽君と馴れ合いを始めたみたいじゃないか。』
『…まあ』
『あァー僕わかっちゃったァ!利用するんだァー?そのニット帽君を!』
『それはどうかな。逆に利用されるんじゃないかい?』
『ウーん?どういうことか僕わかんない!』
『謂わばそのニット帽君を使って響子ちゃんと関わりのある君を牙龍の幹部は利用するんだ。響子ちゃんと接触するために。あくまで私の推測の範囲だけどね。』
『なるほどォ!で?どうすんの?ちーくん』
『――――そのときはそれを逆に利用してやるだけ。』
『うふふふふ。やはり君は面白い!』
『近寄るな、変態。』
『ゲフッ!痛!』
春秋冬の会話。夏は不在。