「で、出た。庵のサディスト…」
「相変わらず好きだね〜。いたぶんの。俺も彼処までは酷くね〜よ」
「ブラック・イオリ降臨だな。あれは流石の俺様も苦手だ」
「………」
“片桐さん”をグリグリ踏みつけ甚振りながら笑う庵さんを見て、複雑そうな皆さん。戒吏さんですら無言です。
い、庵さんはサディストなのでしょうか…?
定かではないですが、怖いです。普段が穏やかなので余計怖いです。大人しい方が怒ると怖いというのは本当だったんですか。
「痛ッ゙!どけッ、退けろ!」
「“退けろ?”何様なわけお前。僕にそんな口の利いていいと思ってるの?」
まさに絶対王政。主導権は庵さんにあります。
誰かに折られてしまった右腕を踏まれ痛いともがいています。見ているだけで此方が痛くなります。
咄嗟に僕は左手で右腕を押さえてしまいました。それは無意識の行動だったと思います。
「ねえ、もう一本逝っとく?」
そう言い左腕を拾うように持ち上げ、背中に足をかけました。
力を入れれば今すぐにでも折れてしまいそうです。

