“片桐さん”だけの嗤い声が響く異様な雰囲気のなかポツリポツリと空さんは言葉を落とす。
「葬式って………死んだ?響子の父さんが?あの倉庫に来なかった1ヶ月の間は葬式?」
「ぶはははは!可哀想だよな〜?大好きな父親が死んで悲しみに暮れるなかテメエらにも突き放されたんだからよォ〜!?」
「…っ」
「テメエらに裏切り者扱いされてどんな気持ちだっただろうなァ?嘸かし憎いんじゃねえのか?」
止めてください。
止めてください。
それ以上針を刺さないで下さい。
だって空さんが、
「―――――きょおこッ」
痛そうです。
今にでもその大きな瞳から涙が零れ落ちそうで、厭な嗤い声よりも痛いと思いました。
とても、とても、
―――‥痛かったです。
そんな空さんの肩に手を置いたのは意外にも遼太さんでした。何かしら言葉を掛けるわけでもなく、慰めるわけでもないです。
ただ手を置いただけ。
「写真は何だ。あの銀メッシュは誰だ」
“銀メッシュの男”
―――牙龍のメンバーが次々に闇討ちに晒される中ある写真がこの倉庫に届けられたのです。
それは響子さんが黒に銀メッシュを入れた髪色の男といるのが写っていた写真でした。
《闇討ちしたのは鬼神かもしれない》その仮説が生まれたのはその写真からでした。
鬼神の幹部には銀メッシュの男がいる。その他に白メッシュ。赤メッシュ。青メッシュ。
《この写真は響子さんが鬼神に情報を売っている所を納められてしまった写真》《だから情報を売っていたのは響子さん》
そう、推測されました。

