牙龍−元姫−

《人数も構成も変わらない》


《変化したのはトップと在り方だけ》


《だから誰にも鬼神が季神と生まれ変わった事を知らない》


《季神のトップは全員“季”を名乗る。所謂コードネーム的なもの》

《春・夏・秋・冬》


《トップは全員で4人》


《その一角の冬が白夜》









聞いても居ないことまで自慢げにペラペラと話す“片桐さん”



皆さんは若干不愉快気味のようですけど情報があることには越したことはないのか耳を澄まして情報を得ています。



この人はバカなのでしょうか。自分の手の内をこうもあっさり曝して。





「『誰も知らない』ならお前は何故知ってるんだ」





――――僕も総長と同じ事を思いました。



行き渡っていない情報をどうしてこんなにも詳しく知っているのでしょうか?





「ハッ!愚問だなァ!白夜に教えて貰ったんだよ!テメエらの唯一の弱点は響子だってなァ!テメエらを徹底的に壊したいのなら姫の響子を使えってな!」

「―――――白夜の下らねえ暇潰しの為か」

「よく分かってんじゃねえか加賀谷?流石元お友達ってか?アイツは自分が愉しけれゃあそれでいい。指図もしねえし介入してこねえ傍観者だからか動き易かったぜ!此方としては美味い情報を色々と貰ったしなァ!まさか俺が牙龍を抜けてから姫を作るなんて思っても見なかったぜ!!」





そして大声で高らかに嗤う。打ち付ける雨に負けないほどに。