はっきり言うと戒吏の性格も困ったものだよ。



今だって、



―――――ほらね





「…………」





ただひたすら機械に没頭中。



ただ意味もなくロボットを壊している訳じゃなく“解体”している。


簡単に云えばロボットの“中身”を見ている。





「ほんと戒吏って、メカ好きだよな」

「………う〜ん」





空はボーッと戒吏を見つめながら透明のコップに入ったオレンジジュースを飲む。



『(え、課題やらないの?)』



と思ったけど空の集中力は完全に途切れたみたいで課題の“か”の字も頭に無さそう。





「え、戒吏ってメカ好きだろ?」





言葉を濁した僕にストローを加えたまま首を傾け、キョトンとした顔をする。



……そんな可愛い顔しちゃダメだよ、空。だから女の子に間違われちゃうんだよ?ただでさえ女顔なんだから。