この響子ちゃんの画像を――――――――…





「ええ。超可愛い…」
「だ、誰この子!?」
「まさか彼女とか?」





派手なギャル達は目の前にある携帯の画像に写る、1人の女の子に釘付け。



――――――満面の笑みを浮かべフォークを加える響子ちゃん。口の回りにはクリームが付いており愛らしさが増している。ショートケーキを頬張る姿は正しく天使の2文字。



女だろうと眼を見開かずにはいられない。現にギャル達は一つの携帯を食い入るように見つめている。目が怖い。肉食系女子に少し悪寒がした。





「ああ、彼女だ」





そんな天使の響子ちゃんを無断で彼女呼ばわりする俺はバレた暁には袋叩きに合うだろうな……



バレない事を切に願うぜ。





「やっぱり!」
「お似合〜い!」





べた褒めしてくれるギャル達に俺は何故か自慢気。自然と鼻が高くなる。お似合いなんて言われて少し調子に乗ってしまう俺がいた。あいつらに聞かせてやりてえわ。





「可愛いだろ?」



「お人形さんみた〜い!」
「妹!妹に欲しい!」
「やーん!可愛い〜!」





1つの携帯を手に取り3人は各々想いを口にする。もはや俺はそっちのけだ。