「……親父クセえー」





いや俺はまだピチピチの20代だぞ。それに加えそれなりのイケてるメンズ!まだまだ人生これからだ!



――――でも。



ふと思った事にゆっくりと息を吐き捨て肩の力を落とした。







「……あいつらには着いてけねえな。」





グッとビールを飲み込む。冷たさがじっとり感じられ喉が潤うのを感じた。



こりゃ、若さ依然の問題だな。



響子ちゃんに関するアイツらの執着心はただ者じゃねえからな。俺がついていける筈がない。





「……響子ちゃんか、」





響子ちゃん、

響子ちゃん、



栗色の髪をしたふわふわした天使のような女の子を思い浮かべる。



浮上する女の子に自然とにやけてしまう俺は端から見れば、ただの変態だ。仕方ねえよ。あの子まじで可愛いんだから。



響子ちゃん俺の第2の癒しになってくんねえかな。……ああ。こんなこと言ったら戒吏に殴られちまうぜ。駄目だ。怖すぎる。昔からアイツは俺の天敵だ。つうか絶対庵の方が怖いだろ。普段大人しいヤツがキレたら怖いんだよな。