「――――――――でアタシのグリーンティーは?」
「緑茶って言えよ」
笑いを耐えながら、ヒーヒーと息を整える寿々。何だよグリーンティーって!たかが緑茶がなんでそんな洒落た名前なんだよ。
手の平を前にヒラヒラと寄越せと合図する寿々。図々しいすぎだろ。もっと謙虚になれよ。
ああ。と思い出したように庵が寿々の手の平に持っていた飲み物をのせるが……
「「「……………」」」
俺達は何とも言えない空気に陥った。
「……え。あ、青汁?」
どうやら俺の見間違いじゃなかったみたいだ。
手のひらに置かれたのはグリーンティー基緑茶ではなく青汁。それに戸惑いを隠せない寿々は青汁を二度見。
「うん。寿々は此方のほうが嬉しいかなって」
「え゛………あ、ありがとう?」
「ううん。喜んでくれて良かったよ」
「う、うん……」
明らかに嫌な顔してんぞオイ
悪意がない庵に何も言えない寿々には心底同情した。
この時ばかりはいつも寿々をバカにし笑いのネタにする遼太も栄養ドリンクを持ちながら複雑そうな顔をしていた。
俺も同じく複雑な面をしていたと思う。思うことはただひとつ。
やっぱ庵何かあっただろ?
可笑しいぞ(色んな意味で)