と、夕焼けの中から見えた桜華に驚いて立ち止まる。 あれ、俺、会いに行くって言ったっけ? なんて考えていると、桜華も不思議そうな表情。 「なんでいるの…!?」 「同じ事考えたから、じゃない?」 意味がわかっていないであろう桜華を、笑って抱きしめた。 「あ、やっぱ綺麗だ。夕焼け」 「…いきなりどうしたの?」 「んーん。何でもない」